バイクを買うならもちろん、信用できるお店と人間からがいい。
誰だってそう思います。コンビニやスーパーなら深く話すことなんてありませんが、バイクショップの人間とは今後も購入したバイクに乗る限りは付き合いが続きます。(場所によるかもしれませんが)
お客さんの中には「安いのが当然嬉しいけど、誰から買うかが私にとっては重要なんです」とおっしゃられる方もおられます。
そこで今回は、「バイクを購入するショップはどんなお店がいいか?」というお話でございます。
バイクを買うのはどんなお店がいいの?
とは言え初めて出会ったバイクショップの店員がどんな人間かなんて、普通に話しているだけじゃ分かりません。
ここでは会話の中でどんなバイクショップなのかを感じ取る5つのヒントのお話です。
結論を急がせない
店側としてはぶっちゃけ悩んでいる一人の方に時間をかけるより、買うバイクを決めた方の契約を3人取る方が楽です。
しかしお客さんからしてみれば、購入するバイクは自分にとってのオンリーワンです。
後悔しないバイク選びの為、熟考される方も多いでしょう。ウチでも購入までに半年間で6度来店し、考え抜いた末に購入された方もおられます。
でもそんな時、さっさと契約させるべく
なんて言ってくる店員もいます。まあここまで極端な奴は少ないと思いますし、悪気なく言っている奴もいるでしょう。
だけど早く商談を成立させたい、他所に逃したくない気持ちが滲み出てるんですねぇ。
この場合、お客さんの事は二の次なんですよ。これが商売、と言われればそうかもしれませんがお客さん側からすれば嫌ですよね。
ノルマにうるさかったり給料が歩合制度のバイク屋にありがちですね。

そのバイクの短所についても説明する
どんなに素晴らしいバイクだとしても、完璧である事はありません。何故なら使う環境によって価値が変わってくるからです。
ざっくり説明すると
風の影響をモロに受ける。積載性能がほぼ皆無。他車に比べ特化した部分が無い
他車より操作にある程度技量を要求される。公道でスペックを出し切れない。車両も修理も高い。積載性能が皆無。
オンロード全般、特に高速道路を走行するのに不向き。車高が高めのものが多い。
などなど。
こういった車両特性にバイクにあまり詳しく無い方が、自ら気がつくのはかなり高い難易度だと言えるでしょう。選んだ理由も「流行ってるから」とか「なんか雑誌で見たから」とかだったら余計にね。(そのきっかけでバイクに出会うこと自体は素敵ですけど)
こういう時に店員が長所と短所、両方ともを解説してくれるお店の方が発言の信憑性が高いともいえます。
いい事だけを聞いて購入すると、買ってから「こんなはずじゃなかった」を生み出す原因になりかねません。

店側の都合を押し付けてこない
それ自分達がが売りたいだけなんじゃね?という奴ですね。長期の在庫等に誘導しようとする手法です。
賃貸の仲介業者等で希望の物件の内見を申し込むと、他にも何箇所か見繕ってくれたりしませんか?それの押しが強いバージョンです。
確かに僕もお客さんが「オンロードバイクで林道に行く」って言われたら、いやいやいやちょっと待って!?ってなりますけど、あくまでお客さんが最終的には決めることです。僕達ができるのはアドバイスまで。
他店を辞めてうちに就職した店員は、前の店舗で「どうして原価の安い方を売らないんだ!」と叱責されていたこともあるので、実際そういう店は存在します。
自分がどんなバイクが欲しいのかを一緒に考えてくれる、そういう店員がベストですね。

お客さんの使用環境においてバイクをチョイスしてくれる
通勤だけのお客さんにスーパースポーツは持て余すし、キャンプがメインなら積載性能が高いバイクがおすすめだし、ワインディングを行くならアメリカンは不向きだったり…。
お客さんの使用用途とバイクの特性を噛み合わせた方が、100%以上の有用性が得られるわけです。
そこのプレゼンがちゃんとできるお店から買うのがいいでしょう。それはつまりそのバイクを理解していることに繋がります。
そうすれば後に困った事やアップデートしたいことについて、相談等をしても的確な答えが返ってくるでしょう。
自社で売っている製品について詳しく無いショップから買うのは、どのカテゴリーの商品でも不安ではないでしょうか?
やはり製品理解度の高いショップから買うのがオススメです。

他メーカーや他店を貶めない
などのように、何かを貶めることで自分達を上げようとするお店は避けた方が賢明です。
そういった方法でお客さんを引き留めようとするのは、理由があって他店や他車を見せたくないのでしょう。この辺りは対人関係でもあまり変わりませんね。
余程自店に自信が無いか、悪どいことをやっている自覚が、あったりするのかもしれません。
もし仮にそれが正確な情報だったとしても、それはお店でお客さんに言うような事ではありませんしね。

後書き
こんなことを言っておいてなんですが、多くのお店はお客さんにバイクを喜んで買って欲しいと考えています。そしてもっとバイクを好きになってもらいたいんです。
そうする事でバイクに乗る人が増えれば、僕達にもきっとプラスになって返ってくるんです。
だから目先の自分達の瞬間的な利益のみを追求するお店は今後淘汰されていくべきだし、そうなるだろうと考えています。
こういったことを伝えていくことで、皆さんが騙されることが無くなれば粗悪な店舗はいずれ減っていくでしょう。
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございました!