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安いノーブランドメーカーのマフラーをつけたらつけたら起こったこと

バイクのマフラーっていい値段がするんです。だけど安いのはヤバい出来も多く…

名の知れたメーカーのマフラーは高額なものが多い反面、ネットには「それっぽいマフラー」が「驚きの低価格」で売ってたりします。

ただバイク選びの項でもお話ししましたが、安いものでも利益を取れるような値段で売ってるんです。安い=理由がある、と考えましょう。もちろん高いのにロクでもないものが無いわけでは無いですけど。

ここでは僕が今までに見た、安物マフラーで起こったトラブルをご紹介します。ちなみにうちで取り付け依頼をされてもお断りするレベルの代物です。

エキゾーストパイプが根元でブチ折れる

エキゾーストパイプの根元、エンジンのシリンダヘッドと接続部分の溶接が割れ、走行中にマフラーが落ちた事案。車両はシグナスXでした。

突然爆音が響き渡り、急停車。降りてみるとシートの下あたりから大きな音が。とにかくバイクショップにと思ったライダーは大きな音を鳴らしながら走行。500mほど走ったところで「カンカラカーン!」という音が後方に遠ざかっていきました。

そのまま当店へご来店。その時の状態は

赤い矢印の奥が割れ、青いラインで示したエキゾーストパイプが無くなっていました。(このマフラーは別のものです)エンジン側にはボルトで止めたステーだけが残っており、確かに何かが溶接でついていた跡が残っておりました。

原因

溶接箇所が二箇所。その部分が振動に負けてクラック(ひび)が入り、走行中に欠落したのだと思われます。写真のようなスプリングもついていなかったそうなのでそりゃ落ちますわな。後方の車両に当たってたらと思うとゾッとしますね。

ステーが割れてサイレンサーが落ちる

何も割れるのはエキゾーストパイプだけではありません。サイレンサーを支えているステーが割れることだってあります。同じくシグナスX。別のライダーが乗っていました。

突然音がなったりはしません。ステーが一箇所割れても他が無事ならすぐに影響は出ないんです。ところがもともと複数箇所で支える予定だったのに一箇所無くなれば、そのツケは他の場所に回ります。

じわじわとダメージは蓄積され、ある日他の箇所も割れます。その時初めてサイレンサーを地面に落とし、発覚します。エキゾーストパイプのみで走るバイクはまさに暴走族仕様さながら。

緑の部分がサイレンサーステー、紫がスプリング

原因

ステーの溶接部の接合が甘く、振動に負けて割れたようです。こちらはサイレンサーとエキゾーストパイプにスプリングはついていましたが、どこかで欠落してしまったようでサイレンサーが遥か彼方へ消えていきました。

バッフルが後方へ吹き飛ぶ

バッフルとはマフラーの消音のために取り付けられている装置です。昔は取り外し可能なサイレンサーも多かったのですが、現行車両に取り付けるものは脱着自体ができなくなっているものも多いです。

赤い部分がバッフル、黄色矢印のボルトで留めてある

これが走行中に後方へ射出!こちらも突然爆音が鳴り響きます。何が起こったかはわからないとは思いますが。

原因

ボルトが緩んで外れたなら取り付けた人間の責任なのですが、ボルトと外周部は残っており真ん中部分だけが溶接が外れて飛び出した模様。

安いマフラーは溶接が甘い傾向がありますね〜。あくまで僕が出くわしたもの、限定ですけど。

排気抜けが良すぎて調子が悪くなる

最初からバッフルもついておらず音も爆音!安いものにはそういった「公道走行不可」マフラーが多く存在します。本当にレース向けのマフラーも存在するのですが、そういったものはちゃんと公道走行不可であることが明記されています。

何も書いていないから走ってもいいかといえばそんなことはもちろんありません。音量が規制範囲から外れていれば違反案件です。

さらに純正よりもマフラーの排気経路が広くなると発進時から低速時のトルクが失われます。アクセルを純正の時と同じよう開度で開けても進まないので、必然大きく開くことになります。音はバリバリとなるので好む人もいますが、常時高回転になるのでエンジンにも良くないです。プラグもくすぶりがちになるので、エンストの原因にもつながります。

番外編 正規品がネットでやたら安い時は注意!

名のあるメーカーのパーツは、それなりにいい値段がします。これは最初にも言いました。ただネットを見ていると時々、50%OFF!みたいな信じられない値段で売られていることがあります。他所と比べれば異常な値段であるのがすぐにわかります。

ただそんなうまい話はありません。詐欺サイトの可能性があります。他がみーんな高いのにそこだけ安いことなんてまずありません、大手ならまだしも。

そういう時に調べる方法としては

  1. 会社名をググる
  2. 住所をググる
  3. 電話をかけてみる

この3点だけでも判別できる可能性があります。

例えば過去にあったのは、「会社名は実在するがそこの住所にはなく、そこには砕石業者があった」とか「電話番号がそもそもどこにも繋がらない、全然知らない人に繋がる」等。

多いのは中華系の詐欺サイトです。銀行振込をしても商品は送られてこないし、クレジットカードを登録すれば悪用される。さらに発覚しても摘発は難しく、警察も前向きに動いてくれません。

安いからといって飛びつかないように注意しましょう!調べたらすぐにわかることも多いですよ。

そんな上手い話はないと心得よ!

まとめ

理由もなく安いものは無い!

これに尽きると思います。バイクの個人売買や中古車購入の項目でもお話ししましたが、良心的に安いことなんてまず無いです。いや、無いです!

安くても利益が取れるようになっているか、悪いやつかどちらかです。安くていいものが全く無いわけではありませんが、やはり市場相場や定価などから判断する必要があるでしょう。

それでは最後まで読んでいただきありがとうございました!